気になるあのコ(ROをやめなかったワケ)

 いま、PTリーダーというものをやっている。まぁ、やることといってもみんなの代売やら代購やら、PTの商人なら誰でもやるようなことばかり。狩りはといえば一人で行くのが性に合っているし(ピラじゃすぐ死ぬし稼げないし^^;;)、まあそんなこんなでロクでもないぐぅたらリーダーっぷりだ。けれども、それでもリーダーとしてこればっかりはきっちりとやろうと思っていることがある。それは、極力PTに参加しているメインキャラで遊ぶということで、おかげで鈍器君やら腹巻君やらのレベルは停止したまんまになっちゃったりしてカワイソーなんだけど、とにかくPTにできるだけ参加する。ただ居るっていうだけでも、かなり違うんじゃないのかな〜とか思っていたりする。

 はっきりいって、いまのPTは集まりもいいし面白いやつらばっかだし、自慢のPTだって胸を張って言える(まあ元々は妹のPTなんだけどにゃ〜)。おいらがROに釘付けになってるのもそんなふうにしてみんなで遊んでいるからで、PTやら港の仲間やらいなかったら、もうとっくにこのゲームやめていても不思議じゃなかったんじゃないかと思う。

 っていうのも、一回だけ、いまのPT(の前身のPT)に参加する前に、ROやめようかと思ったことがあったからだったりする。もう随分と経つけれども、未だに忘れることができないコト。宝でもあり胸を突き刺す針でもあるそんな出来事を、記憶が風化してしまう前にカタチにしておこうと思う。今日はそんな独白の物書き。そういうの読むのが嫌いな人はとっとと戻るボタンで去ってしまってください。そういうの嫌いな人にまで聞かせるようなネタじゃないから。



 まだROはじめたばかりのまだ1月初め、たしかまだイズルードもなかった頃。その頃はいつもプロンテラで転売やら代理購入やらをやって、商人ライフを満喫してた。芋はたいてい4zで売るものだけど、そこを100個350zで売ることでそれなりの利益が上がる。そうこうして、手持ちのぶんは売り切って、さあ次の仕入れに行こうと思った時に、「うわーちょっと待ってー」とか、そのコが呼び止める声をあげたんだった。しばらく気付かずにいたけどちょこっと追っかけてきたからおいらはそのコトに気付き、もう店じまいってわけじゃなかったから、「それならmap右下の店までついておいで」と一緒に野菜屋へ。途中で鯖缶くらったりしちゃって心配かけたから、割り引き(というか原価売り)で商売しようとしたところで、お互いにプレゼントやらいらないモノやらを取引窓に放り込んだり、そんなこんなで意気投合したんだよね。そいで、これから一緒にPTでも組もうとかって二人だけのペア・パーティを作り、二人で四葉狩りとかたぬ森だとか、連れ立ってあっちこっちに行ったりした。
 それだけじゃなくて、MSNメッセンジャーを紹介してもらってゲームの枠外でチャットやったり(それまではフルスクリーンでゲームやってたけど、ウィンドウモードに変えたのもそれが契機)、そっちがホームグラウンドだっていうリネージュの世界でちょっとだけ遊んでみたり。会話のセンスもあるコで、顔文字も達者。話しててもゲームしてても楽しかった。ROのサイト立てたのもこの頃で、商人魂の推敲やってもらったりなんかもした。いいアドバイスもらったりもしたし、あのコなくして今のRO廃人Riveryはいなかったといっても過言じゃござぁせん(苦笑)。

 でも、不用意に相手の気持ちを汲んであげられないことを言ってしまったり、ワガママやってしまったりして相手を落ち込ませたこともしばしば。でも、それはそれとして仲直りもしたし、それなりに仲はよかったつもりだった。そのうちに、段々とそのコがあまりROしないようになっちゃって、それでもちょこちょこと連絡をとりあってはいた。
 けど、だんだんと機能しないペアPTが億劫になってきたある日に、「また組めるからいいやね」なんて、ツアーPTに入るためにPTを抜けちゃったことがあった。今思うと、それはやっちゃいけない一線だったんだと思う。結局、それ以来ROの世界でもその外でも、そのコを見かけることは決してなかった。

 このコトが、自業自得とはいえ、一番ROやってて落ち込んだことだったな〜と思う。別にレベルがいくつ下がろうが巻き戻ろうが、カートバグに遇おうがサギに遭おうが(ぁ゛)、コレが一番こたえたな。ROやめちゃおうかとも思ったんだけど、その頃はまたアルベルタの仲間に名前も顔も通ってきたところだったし、皮肉にもROのサイトを立ち上げたばかりだったから、結局ROはやめることができないで、港町に入り浸りになったんだけどね。

 結局、彼女はリネが好きだったけどおいらにはリネは合わなくて、おいらはROが大好きだけど彼女はそれほどRO好きじゃなかったみたいだったっていうのも、あるにはある。けど、それならそれで、ROがイヤになるまでトコトン付き合ってあげればよかったなぁって思うし、おいらもリネが一旦好きになるぐらいまではリネの世界を堪能してもよかったんじゃないかと思う。けど、いまさらそれを言っても詮のないこと。リネも課金されちゃったしね(謎)。

 で、いま。おいらはギルド内の第2PTのリーダーになって、ほかの11人といっしょに、いや、PTの外やら港町のIRCやらサイトの常連さんやらなんやらと一緒に、ROの世界を楽しんでる。でも、それも遊びだから、いつか飽きたり、事情があって繋げなくなったりして、やめちゃったりする人もいるのかもしれない。そんなチョットのあいだだけのハカナイ遊びなんだとすれば、せめて悔いのないように、せいいっぱい遊びたいな、っていつも思っている。

 あきれ顔でROをやめてしまったあのコが、どこかの世界で笑顔で遊んでいることを祈りながら、おいらはROを続けている。でもね、ちょっとほろ苦い思い出ではあるんだけど、振り返って「楽しかった」って言えるから、そんなことがあってもRO続けててよかったな、ってそう思うよ。