第1回 商人の18番、「露店」について

 露店は、商人の命です。(過言)

 いま扱っている1st商人は、実は姿も名前も同じだけれども、本当は2ndのキャラだったりするんですよね。なんでかというと、露店が出したかったから、だったりするのです。というのも、商人が露店を出すためには、苦難の道を越えなければならないからだったりします。
 まず最初に上げなければならないのは、最大積載量増加。これは、持てるアイテムの重さの限界を上昇させるだけの技能なのですが、これを5Lvまで上げなければならない。そこではじめて、プッシュカートの技能を修得することができます。これを3Lvまで上げることで、ようやく露店開設を覚えることができるのです。しかし喜ぶのはまだ早くて、これをちゃんと最低でも1Lvにしないと、露店を開設できません。最短でもJob10Lvが必要になります。マトモなプレイをすれば、3日ぐらいはかかっちゃいますかねえ。さらに、露店に出せるアイテムを増やすためにはもっとレベルを上げていかなければなりませんし。苦難の道って、言えるかもしれませんね。そして、私の商人はそのことを知らずにほかの技能ばっかり上げていたので、露店とは縁遠い商人になってしまっていたわけです。そこでキャラを作り直したわけですが……結局、あとでそれらの技能は上げる羽目になるんですよね。ちょっと早まったかもしれないですが、それだけ、露店に対するあこがれが強かったのだと言えます。(消した時点ではJobが15Lvぐらいだったかな。最短でも22Lvぐらいだってえと、やっぱり厳しかったとは思う。)

 しかし、露店はそれだけのリスクを負いながらも、魅力のあるスキルだというのもまた事実ですよね。自分の持っているアイテムを、自分の好きな値段で、自分の好きな店の名前で展示できるというのは、これはもう楽しくて仕方がないわけです。適正な値段をつけるのが商人の本道ではありますが、場合によってはダジャレ商店や、ネタ露店などを出すことで、道行く人の失笑を誘うというようなことも可能なのです。
 ほかにも、いらなくなった装備品を店で売払うよりも高く、そしてお客さんが店で買うよりも安く提供できるとか、そんな社会利益の追求を実現できるのも、露店があればラクチンなんです。チャットだとどうしても限界がありますからね。メシ食ったりフロ入ったりしている間にも商売ができるというのが、何よりの露店の強みでしょう。(でも、眠っている間の商売はやめましょうね。あまりに長すぎるのはラグの原因にしかなりませんから。)

 露店の効能は、チャットで売るよりもちょっとだけ高い値段でもものが売れてしまうということにもあるでしょう。AFK-shopの功罪についてはまた別の項を挙げようと思っていますが、チャットだと購入が面倒だという人も中にはいるようで、チャット買いの手間を選ぶぐらいなら多少割高な露店を選ぶという人は、コミュニケートの不要な露店のほうを選ぶこともあるようです。チャット販売では、サギもありえますからね。露店ではぼったくりはあっても、サギは「あまり」ありませんので。

 しかし、こんな楽しい露店でも、色々と他クラスからの批判を浴びることもあるんですよね。商人露店のせいで物価高騰が起こったとか、AFK-shopはどうだとか、転売はマナー違反だとか、露店はラグの原因だとか。私は言いたい。

 カンベンして(^^;;;)

 ほかのクラスが強いスキルで狩りをして、敵を倒して稼ぐように、こちらは同じスキルで人を相手にしなければならないわけなのですから。多少はエグくなってしまうこともありますが、逸脱しない範囲であれば、笑って許していただけないでしょうか。
 とはいえ、これはあくまでもちゃんとマナーを守った露店を出していればこそのお話し。チート金目当ての露店とか、チート金目当てでなくともチート金でしか買えないような値段をつけたお店とか、そういうのはダメです。ほかの露店商人の迷惑になるので、絶対にやめていただきたい。悪徳商人は許しませんですよ、はい。(もっとも、ネタ露店で高額をつけた物品が買われたことはありましたが。アレはびっくりしたなあ……。)

 まあつまり、露店自体には罪はなく、罪があるとすればそれは悪徳商人にあるのです。だから、露店批判はお門違いっていうもんだよ、と、そんなことが言いたかったわけです。
 みんなも、健全に露店を経営してね。じゃないと、公正取引委員会に査察を受けますので。(謎)


 次回は、「労働コスト」についてです。(予定)